≪潤side≫


金澤姉妹との同居初日。

毎度のこと、アホ姉貴が超特大の爆弾を投下して来た。


硬直する彼女を何とか納得させて、その場を切り抜けた。

と言っても、問題が解決したワケでなく。

妙案が浮かんだワケでもない。


一体、どうしたらいいんだ。


まぁ、俺がジ―――ッとして寝ればいいだけのことなんだが。

それでもヤバいもんはヤバいだろ。


俺だって医者を志す身。

犯罪を犯すつもりは毛頭ない。

けれど、健全な23の男。

無防備の女が隣りに毎日寝てたらヤバいだろ。

それも……かなり可愛い女の子が。


やっぱりムリだ!!俺には出来ない。



姉貴たちが酔い潰れるまで相手をし、

それぞれ部屋に運んで俺はリビングのソファで寝る事にした。



寝慣れないソファが寝心地が悪く、

朝早くに目が覚めてしまった。


…………腹が減ったなぁ。


何か作ろうと起き上がれば、

部屋中、至る所に食器の山と飲み干した酒の瓶と缶の山。


コレを片付けてまで何かを作る気力は無い。