『恋人代行 』  ① 媚薬の口づけ



「明日見たら驚くわよ~?凄~く美人だから」

「へぇ~そりゃあ楽しみだな」

「あっ、先に言っとくけど。変な気起こすんじゃ無いわよ?」

「変な気って襲うなってこと?」

「まぁ、ひとつ屋根の下。年頃の男女が一緒に生活したら変な気も起きるだろうけど……ウフフッ」

「………変態」

「それに、凄~く可愛い女の子を目の前に…。一体アンタがどこまで我慢が出来るかしら?楽しみぃ~」

「………悪魔だろ」

「まぁ、相手のお嬢さんの了解の上……って事なら別だけど?」

「了解があったらいいのかよ!?」

「ウフフッ。どうかしら?そう簡単に了解は得られないと思うけど?」



何を考えてんだか……俺の姉貴は。



「まぁ、せいぜい頑張んなさい。極上の女の子だから」

「はぁ……そうですか…」



頑張っていいのかよ!?

はぁ…マジで頭が痛くなって来た。

姉貴と真面な会話を期待した俺がバカだな。


俺は無視して夕食を取った。