≪潤 side≫
大学から帰ると玄関で仁王立ちの姉貴。
う゛ぅっ……俺、何かヘマでもしたか?
もしかして、あの一件じゃ…。
マズい……報酬無しとか言わねぇよな?
俺が玄関で委縮していると、
「潤!!!」
「た……だいま…」
おいおい……何だよ。
目がギラギラしてんだけど。
すると―――――、
「キャァァァアー!!潤、良くやったわねぇ!!」
「はぁ?意味分かんねぇ。ってか、この腕離せって!!」
姉貴は俺に抱きついて来た。
「アァァア~~!!もう、この子ったらぁ~」
姉貴が俺の胸で頬ずりしている。
うぅっ………気持ち悪い。
「ちょっ……俺、こういう趣味持ち合わせてねぇんだけど?」
「ん?あっ……ごめんごめん」
パッと放れ……
「潤のお陰でお姉ちゃんの念願が叶ったわぁ~」
「はぁ?何言ってんの?」
「明日から美女2人がうちで暮らす事になったのよ~」
「はぁ?美女2人ってアシスタント?」
「違う違う。私の酒仲間とアンタの彼女」
「………彼女?」



