『恋人代行 』  ① 媚薬の口づけ



「うん、分かった。じゃあ、また後で連絡するね」


終わりみたいね。


「ありがと!!…うん……じゃあね」


電話を切ったお姉ちゃんが私に駆け寄って。


「葵!!ストーカー対策バッチリだからね!?」

「…………へ?」


話が見えないんですけど。

すると、お姉ちゃんは物凄い勢いで1階へと下りて行った。


「ちょっと、お姉ちゃん!!」



後を追って下に行くと、



「あらっ!?そうなのっ!?」

「そうなんだってば!!だからね?いいでしょ!?」


………何がどうなってんの?


「仕方ないわねぇ…弥生もいるなら…」


お姉ちゃんもいる?

一体、何の話をしているの?


「分かったわ。パパにはママから話しておくわ」

「ホント!?ありがとママ!!」


何故か、目の前で抱擁し合う2人。

すると、ママが私に気付いて…



「あっ、葵!!何で言わなかったの!?」

「へ?」