私は話が長くなると思い、キッチンに飲み物を取りに。
「ママ~、お姉ちゃんにジュース!!」
「自分でして。ママパック中」
少しくぐもった声で。
ママはリビングのソファでパック中。
「ママ、そのパック良いの?」
「ん?コレ?毒蜘蛛パック。今、流行ってるらしいわ」
「へぇ~後で1枚ちょうだい?」
「はいはい…」
ママは手でシッシッと軽くあしらう感じに。
お姉ちゃんにザクロ茶を入れ、2階に。
ドアを開けるとまだ通話中。
静かにテーブルにお茶を置いて、ベッドに腰掛けた。
すると――――、
「えっ!?ホント?いいの!?」
……何だろう。
お姉ちゃんテンション高ッ!!
「うん!!……うん!!……ホント?」
………気になる。
「じゃあ、親には私が許可取るから…」
………許可?
もしかして、いつの間にか全然違う話題になってんの?
……………あり得る。



