『恋人代行 』  ① 媚薬の口づけ



「俺にしとけ!これからは葵1人だけにするから……な?」



両腕を掴まれ熱弁される。



「アハハハッ……笑わせないでよ」



“これからは葵1人だけにするから”

って、今まで他に沢山女を囲ったって認めてんじゃない!!

呆れた……サイテー男!!



「私は潤くんを信じてる。だから私に構わないで!!」



私は掴まれている腕を振り払って、自宅へと歩き出した。



「俺は諦めねぇからな!!葵ぃ~~!!」



亘は恥ずかしげも無く、大声で叫んでる。

あ゛ぁぁぁ~もう、最悪!!

私のことなんて放っといて、

他の女の所に行けばいいのに…。



その夜、お姉ちゃんに相談。


「そっかぁ、彼…ストーカー気質だったんだぁ…」

「ホント、ストーカーは困るって…」

「う~ん、とりあえず楓に相談してみる」

「誰?楓さんって」

「言わなかった?葛城 楓」

「あっ、潤くんのお姉さん?」

「そう。ちょっと待ってね…」


そう言うと、お姉ちゃんは携帯で早速、楓さんに。