「俺にしとけ!これからは葵1人だけにするから……な?」
両腕を掴まれ熱弁される。
「アハハハッ……笑わせないでよ」
“これからは葵1人だけにするから”
って、今まで他に沢山女を囲ったって認めてんじゃない!!
呆れた……サイテー男!!
「私は潤くんを信じてる。だから私に構わないで!!」
私は掴まれている腕を振り払って、自宅へと歩き出した。
「俺は諦めねぇからな!!葵ぃ~~!!」
亘は恥ずかしげも無く、大声で叫んでる。
あ゛ぁぁぁ~もう、最悪!!
私のことなんて放っといて、
他の女の所に行けばいいのに…。
その夜、お姉ちゃんに相談。
「そっかぁ、彼…ストーカー気質だったんだぁ…」
「ホント、ストーカーは困るって…」
「う~ん、とりあえず楓に相談してみる」
「誰?楓さんって」
「言わなかった?葛城 楓」
「あっ、潤くんのお姉さん?」
「そう。ちょっと待ってね…」
そう言うと、お姉ちゃんは携帯で早速、楓さんに。



