そして――――。
司会者のスピーチで姉貴の受賞関連の話が。
葵は目を輝かせ聴き入っている。
はぁ……。
この笑顔がいつまで続くかなぁ。
そして、禍々しいオーラを放った姉貴が
場違いの白いドレス姿で登場した。
司会者の紹介後、
姉貴が悪魔の微笑みを浮かべ
流暢にスピーチを始めた。
――――その後。
薄明かりだった会場の残りの照明も落とされ
悪魔による魔の宴の開演となった。
大型スクリーンには
姉貴の作品のタイトルが…。
『 媚薬の口づけ 』
映像と共にセリフが聴こえ始めた。
!!!???!!!
―――――やっぱり………。
姉貴の作品には俺が恋人代行で
葵の依頼を受け、知り合い、
ストーカーに悩まされ、同居する事に。
お互い意識し始め……
主人公2人はお互いに惹かれあう。
そんな恐ろしい内容の作品が流れた。



