………4人?
まぁ、4人なら怪しくねぇか。
それに、弥生さんも一緒なら大丈夫か。
「どう?大丈夫よね?」
「あっ、はい。私は大丈夫です」
「………俺も」
俺は彼女の嬉しそうな横顔を見ながら
仕方なく“了解”をした。
すると―――――、
「ヨシ!!これでバッチリね!?」
「へ?……何が?」
「えっ?あっ、えっと…他の誰かを誘わなくて済むでしょ?」
………怪しい。
“バッチリ”が引っかかる。
俺が疑念を抱いていると、
「あの、高級ホテルでお食事って、どんな恰好を?」
「あっ、それなら大丈夫。私のを貸してあげるから」
「ホントですか?はぁ…良かったぁ。私、畏まった服持って無くて」
「大丈夫、大丈夫」
「俺は?」
「うん、潤のも用意しとくよ」
「マジで?助かる」
「んー、任せて!!ビシッとかっこ良く決まるのを用意しとくから」
「おぅ」
今週の土曜日、俺らは4人で
高級ホテルでディナーする事となった。



