2か月後―――――。
卒業試験は今までの努力のお陰で
今のところ何とか無事に合格出来ている。
まぁ、全て終わったワケじゃないから
まだまだ気を緩めるワケにも行かず、
日々、緊張との闘いだが。
そんなある日。
珍しく、姉貴が夕食を一緒に取ってる。
ここ最近、忙しそうに仕事部屋に籠りきりの姉貴。
真面に会話するのも久しぶり。
そんな姉貴が……
「潤、葵ちゃん」
「ん?」
「はい?」
「今週の土曜日の夜、空けておいてくれる?」
姉貴が両手を合わせて頼み込んで来た。
「何かあるの?」
姉貴が頼み込んで来るなんて、珍しい。
って、言うよりも怪しすぎる。
きっと、何かあるに違いない。
俺は疑いの目で見ていると、
「編集長さんから、高級ホテルのお食事券を貰ったの」
「へぇ~……で?」
「4人分だから、弥生も誘って4人でどうかと思って」



