『恋人代行 』  ① 媚薬の口づけ



2か月後―――――。


卒業試験は今までの努力のお陰で

今のところ何とか無事に合格出来ている。


まぁ、全て終わったワケじゃないから

まだまだ気を緩めるワケにも行かず、

日々、緊張との闘いだが。




そんなある日。


珍しく、姉貴が夕食を一緒に取ってる。

ここ最近、忙しそうに仕事部屋に籠りきりの姉貴。

真面に会話するのも久しぶり。


そんな姉貴が……



「潤、葵ちゃん」

「ん?」

「はい?」

「今週の土曜日の夜、空けておいてくれる?」



姉貴が両手を合わせて頼み込んで来た。



「何かあるの?」


姉貴が頼み込んで来るなんて、珍しい。

って、言うよりも怪しすぎる。

きっと、何かあるに違いない。


俺は疑いの目で見ていると、



「編集長さんから、高級ホテルのお食事券を貰ったの」

「へぇ~……で?」

「4人分だから、弥生も誘って4人でどうかと思って」