直球の質問にどう答えていいのか…
「どうなの?好きなの?そうじゃないの?どっちなの?」
姉貴が真剣な顔で覗き込んで来た。
はぁぁぁ~~~。
俺は仕方なく……。
「好きだよ……これでいいか?」
「ヨシ!!でかした!!アンタって子は~」
「なっ!!な、何すんだよッ!!離せって!!」
「ん~~~いい子、いい子~~」
姉貴はベッドに座る俺を抱きしめ、頭を撫でている。
俺にはこういう趣味は無い。
それに“でかした”って何だ?
意味分かんねぇっつーの!!
すると―――――、
「潤、後はお姉ちゃんに任せときな!!」
「あっ、いや……断る。姉貴が「そうか、そうか……潤がねぇ~」
って、聞いてねぇー!!
「おいっ!!姉貴!!」
「フッフフッフフゥ~~♪」
姉貴は何やらよからぬ事を考え始め
上機嫌の鼻唄まじりで部屋を出て行った。
………大丈夫か?俺………。



