彼女は困惑した表情を浮かべ
「ご、ごめんなさい……気を付けます」
そう言い残して部屋を後にした。
彼女が去ったベッドには
彼女の匂い香が仄かに香っていた。
暫く余韻に浸っていると…
―――――カチャッ。
ドアの開く音がした。
彼女が戻って来たのだと思い、
寝たふりをしていると。
!!!!!!!
「ッ!?ちょっ……何すんだよ、姉貴!!」
掛け布団をガバッと剥がされ
ベッド脇に仁王立ちの姉貴が。
「潤、アンタ……葵ちゃ「出してねぇよ!!まだ…」
「………」
「マジだって!!まだ、何にもしてねぇよ」
姉貴は疑いの眼差しを向ける。
“キス”はしたが、無理やりじゃねぇよな。
軽いキスはしたうちに入らねぇだろ。
「ホント?」
「あぁ」
「じゃあ、1つ訊くけど……好きなの?」
「………」



