小林って、あんな顔するんだ… いつも教室では楽しそうにキラキラ笑ってた気がする。 それから毎日、小林はあそこからこのグラウンドを見てた。 いや、見ていたのかは分からない。 だっていつも違う所を、まるで重ねているように見えたから。 ――――― 初めて放課後に小林を見つけてから半年がたった日 「やっべ、タオル教室じゃん。」 ぁーぁ、多分いるだろうけど… タオルがなきゃはじまらない。 俺は教室へ向かった。