パン!パン!パン!



恵水が突然手を叩いた。





一瞬シン…となって


みんな恵水の方を向く。



聡江さんはあっかんべーしたまま、

ヤマトは走ったかっこのまま、

けーは走ろうとしたかっこのまま。




恵水がにこっと微笑んで、

幼稚園児に言うように言った。





「みんな、下校の時間ですよ?」