『小町~早く起きなさい』


「ふぁ~い」


こんな呑気な返事をしてるのはわたし、
鮎田小町だ


わたしは生まれた時から両親がいない

なんでも聞いた話だと、
わたしは、母が施設に預けに来たそうだ


そんな境遇だけど

さみしいなんて思ったことはない


母を憎いとも思ったこともない

なんたってわたしがいる施設には
親戚な館長とかわいい弟や妹がたくさんいる


「今日もいい天気だなぁ~」


わたしは呑気に呟いていた


この後、館長から衝撃的なことを聞かされると知らず…