Marius−マリウス−前編

「いや、褒めてはない」
「褒めろよ」
「褒めるところがあれば、そうする」
「…。で、何が早合点なんだよ」
タイエンテはテンションを落として尋ねた。
「俺が言ってるのは精神論の話で。皆に希望を持って最期まで生きてもらえる為に、俺達が行く意味があるんじゃないかって」
「…ツービオ。さっき言った『天才』返してくれ」