病院が近づくにつれ、道に人が増えてきた。
「ちょっと、先に行ってみる」
ツービオは走って病院の中へ入って行った。

 「既に、ここまでとは…」
病院の中は人に溢れ、看護師がバタバタと動き回っていた。
ツービオは人の間をぬって受付へ行き、忙しそうに書類を扱っている女性に声をかけた。
「すみません。今、道で倒れた男性をこちらに運んでいるんですが、診ていただけますか?」