「…じゃあ、僕も失礼します」
ダイラルが初めて口を開いた。
「ダイラル、お前は決めたのか?」
と、ツービオ。
「いえ、まだ…」
「そうか」
「失礼します」
ダイラルは二人に頭を下げて出て行った。
「相変わらず、大人しくて、礼儀正しい奴だな」
と、タイエンテ。
「ああ」
「俺達も帰るか」
「そうだな」
最後に残った二人も王の間を後にした。