「それはなりません。マリウスの為に捧げられない命を持った臆病者など、王家の人間ではありません」
クレーティルはバンデントの方に向き直った。
「今すぐ、この城を出ておいきなさい」
「母上っ…」
バンデントは大きく深呼吸してから、ゆっくり、隣のケンヴンダーを見つめた。ケンヴンダーは、優しい表情で大きくうなづいた。
クレーティルはバンデントの方に向き直った。
「今すぐ、この城を出ておいきなさい」
「母上っ…」
バンデントは大きく深呼吸してから、ゆっくり、隣のケンヴンダーを見つめた。ケンヴンダーは、優しい表情で大きくうなづいた。



