ニシキアスはマディオスに近づくと片膝をつき、深々と頭を下げた。ケンペクトもニシキアスから一歩下がった位置で同じように膝をついた。
「マディオス様のお力をお借りいたしたく、参上いたしました」
「借りるだと?」
マディオスは、ニシキアスの方を振り返った。
「はっ」
「フッ…。まぁよい。顔を上げろニシキアス」
 ニシキアスは顔を上げ、ゆっくり立ち上がり、マディオスを見つめた。