Marius−マリウス−前編

「気を扱える親であれば、子供の気など自分の気に取り込んでしまえるが、お前の両親にはそれが出来なかった」
「…」
「お前を育てられなかったのは、当然だ」
「…だから、俺は捨てられた」
アファルスは、川面に小石を投げた。小石は、氷を割って、沈んでいった。
「お前の両親は、お前に生きる道を拓いてくれたのさ」
「え?」
「気を扱う者は、気を扱う者にしか育てられない。それを知って、お前の両親は、ここにお前を連れて来たのさ」