パーフェクトティーチャー

この絵が新たな恋のライバル出現を決定づけたというわけだ。


ほたるは大きくため息を吐いた。


氷室のことを想っているのは女だけとは限らない。


氷室は性を超越し、男心もくすぐってしまうのだ。


競争相手が多すぎる。


もはやこの部屋に用なんてなかった。


ほたるはマグカップを流しに置くと、こっそり部屋を出た。


そのあとも山上の電話はしばらく続いた。