パーフェクトティーチャー

しかし予想は違った。


「そうですかー。
ついに例のモノ、入荷しましたか。
いや~ぁ、楽しみですねー。
近々大切な人と出かける予定がありましてね。
そのとき、着ていけたらいいなー、なんて思ってまして」


注文してた洋服が店に入ったという連絡のようだった。


ほたるはひとまずホッとする。


と同時にあるものが目に飛び込んだ。


山上が持ち込んだと思われるコーヒーメーカーだ。


普段はこんなもの飲まないが、社会勉強のつもりで飲んでみるか。


なぜかこのときそう思った。


山上はまだ送話口に向かい口角泡を飛ばしてる。


その隙に一杯ちょうだいしよう。


花柄のマグカップになみなみと黒い液体を注ぎ、口に含んだ瞬間・・・