パーフェクトティーチャー

やがて、智香がさらに傷口に塩を塗って塗って塗りたくった。


「他の女に取られるくらいならさー、男に取られちゃったほうがマシじゃねえ?」


「なんでよ」


「そっちのほうが諦めがつくじゃん」


「あのねぇ」


ほたるは呆れてものが言えなくなった。


もし法律で許されるなら、智香の鼻の穴に指を突っ込んでグリグリしてやりたい。


ほたるはそんなことを考えたがこらえた。


そんなことをしても問題解決にはならない。


悲しみとみじめさが増すだけだ。


ほたるはがっかりしつつもどこかで冷静だった。