ニヤリと笑った龍也の背中には、悪魔の黒い羽。 有無を言わさぬその言葉の裏には、あの日の復讐が込められている気がした。 「お前には拒否権は無いと思うけど?なんせ、聖良にキスしようとしたんだし…なぁ?」 ああやっぱり… 龍也に発破を掛けようとした行動とはいえ、後々のことを考えるべきだった…。 どんなに自分を呪っても、後の祭り。 俺は頭を抱えて、その条件を呑むしかなかった。