…はぁ…
あんなことしなきゃ良かった。
あいつは普段クールな癖して、一旦切れるととんでもなく熱くなるからなあ。
ったく、あの、彼女にベタぼれの高慢ちき俺様男
なーにが、ほかの女生徒と同じ扱いを受けているのが許せない…だ。
俺が彼女を特別扱いしたら、それはそれで気に入らないこともあるくせに?
なんつーか、お前の言ってる事は、我侭の極みだっつーの。
あー。俺って、ずっとこんな風にアレを根にもたれていくんだろうか…
龍也ならありえない事ではないかも…。
嫌な予感を振り払い、大きな溜息で不安を吐き出す。
早めにあいつの弱みを握って、手を打っておこうと密かに誓う俺だった。



