夏色の輝石。~最後の夏、君に輝け~

「…お前が一番つらいはずだろ?」

「俺は辛くない。」


拓矢はきっぱりと言い放った。


「…なんでだよ。お前が一番…」

「………仲が良かった……って言いたいのか。」


翔太の顔もだんだん曇り出す。
二人の間に気まずい空気が流れ、下を向く翔太。


「もう、昔のあいつはいないんだぞ。変わり果てたあんな奴、ただの自己中な奴だ。」

翔太の胸ぐらを掴む手も、力を失い、するりと落ちた。

「だから、他人だ。元気だせよ!」

拓矢は圧倒的に強かった。
大好きだった親友に未練もない。


本当は忘れたくないはず。上原と過ごしたあの頃を。



拓矢は、きっと皆のため。
辛いはずなのに、辛くないだなんて……