夏色の輝石。~最後の夏、君に輝け~


「どうして、上原でそんなに感情的になるの…?なにかあったの?」


こんなに感情的をむき出しな拓矢は初めて見た。


「…別に、なにもないよ。」

「教えて?」

「ホントに、何もないって。」



「拓矢先輩ーー!整備終わったんすけど、帰りますか?」

「おおーー!」


整備も終わり、一年生が次々と帰っていく。

「俺らも帰るか。」


いつもとは違い、明るい空。


「じゃ、俺こっちだから。気を付けて帰れよ。」

「うん、また明日ね!」