夏色の輝石。~最後の夏、君に輝け~

ホントにそうだよ…
野球をやるかやらないかは上原次第。
だからこそ、もう一度夢に向かって突き進むの。

「ねぇ、拓矢。私、必ず上原を呼び戻したいの。」

「遥香、いい加減にしろ。」

「お願い…上原のためにも野球部のためにも。」

「分かるのかよ?」


目の色をガラッと変えて、真剣に私に向き合った。


「あいつの悲惨さ、遥香に分かるのかよ?そんなことしたって、あいつのためになんかならない。」

悲惨さ………。
自分では分かってるつもりだった。
でも、拓矢に言われて気付いた。


「…分からないよ。だけど」

「遥香!!」


八ッとした。
あの拓矢が怒鳴った。


「もういい…絢斗の事はもういいから。」


拓矢の目に伝う涙。
何を意味するかなんて分からなかった。


「…拓矢?」

「ごめん…」