夏色の輝石。~最後の夏、君に輝け~


「翔太、頑張って呼び戻そう?」

「馬鹿言うなって。あいつは心を閉ざしてる。」

「お願い……皆のためにも、ね?」



翔太は相変わらず反対。


「野球部廃部なんて、嫌でしょ!」


その言葉にハッとした翔太。


「…嫌だ。」


あまりにも真剣なその眼差しに、私は言葉を失った。

「翔太……」

「お前はやっぱ強いよな。結局いつも頼りっぱなし。ごめんな。」

「なに言ってんのよ!これから、翔太か頑張るんだよ。廃部なんて絶対させない。」

軽く肩を叩くと、翔太は練習に戻った。