夏色の輝石。~最後の夏、君に輝け~


「…あいつ?」

「俺らが一年の時、この野球部、甲子園に行っただろ?俺らほとんどが客席だった。だけど、あいつだけはその才能が認められて背番号が貰えたんだ。しかもエースピッチャーだった。」

「なんで、野球部を辞めたの?」

一瞬、表情を曇らせ、再び口を開いた。

「…怪我。」

「今はもう治ってるの?」