それから何日かたって、僕は退院した。

女の人は僕を抱きかかえた。

『優、元気になってよかったね。』

『にゃあ。』

嬉しそうに笑う女の人をみて、僕も嬉しくなって鳴いた。

でも、少し切なくなった。僕が元気になったから、きっと僕をどこかにおいていくかもしれない…

そう思ったから…