手探りのふたり



霧藤先輩はあたしの言葉を聞いて目を見開いた。



その後、ふにゃっと笑って





『俺は2年前から好き。』







そう言ってあたしを抱きしめた。
さっき屋上で抱きしめてくれた時とは違う、

あたしが抱きしめられてると分かる強さでぎゅっとしてくれた。







『大切にするから。高校生の分際で生意気かもだけど、
俺が小夏を守るから。

俺と付き合って下さい。』