『ん……』
ここは何処だ?
白い部屋…消毒液の匂い…保健室?
『あ、小夏!!気がついたねぇ〜』
『佳凜…あれ?あたし屋上に…』
『霧藤先輩が保健室に運んでくれたらしーよ!いーなあイケメン先輩にお姫様抱っこ!!』
それより大丈夫?頭痛い?
普段はざっくばらんに人を切り捨てる佳凜が心配そうな顔をあたしに向けたから、思わず泣きそうになってしまった。
『大丈夫。なんか色々ありすぎて脳がショートしただけ。』
よかったぁーーっという佳凜を見て、いい友達を持ったなあと感じた。
が。
『で?どーして霧藤先輩と一緒にいたんでしょーかっ!どーして霧藤先輩に抱きかかえてもらえたんでしょーかっ!てかいつの間に霧藤先輩と知り合いなってたのよ!!』
ああうるさい。
この機関銃攻撃は病み上がりの体では耐えれない。
保健のせんせーい。佳凜を外につまみ出して下さーい。
