手探りのふたり



『落ち着いた?』



イケメンはするっとあたしの体から腕を抜いた。




あ…離れちゃった…


ってあたしは何を考えてるんだ!?どこぞの乙女だ一体!!




『うん…。あ、ありがとう。』






『あはは。照れてる?』




『照れてなんかないっ!!』

『照れてるでしょ?認めなよ。』

イケメンはあたしの髪をさらさらと梳いた。




『……っっ////』



は…恥ずかしい…


授業をサボってしまった罪悪感やら

いきなり目の前に現れたイケメンやら




そのイケメンに感じている初めての気持ちやら



色んな事がありすぎて
あたしは目の前がぐるぐるした。