「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」

限りなく闇色なヤクザの世界に、唯一の白。




『俺、どうしたんだろうね?』




俺の前で恭しく膝を折る威煌に告げる。
お前の読み通りだよ、と。




「刹那を放したくない。放したくないからこそ抱けなかった。孕んでしまったが最後、刹那は今の世界に戻れなくなる。それで良いのか?って」