「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」

状況が変わったのは夕俟さんが30分もしないで共有のソファーを占領しに来たこと。
あの濃厚なカンジ、とても30分でコトが終わるとは思えない。




(抱けなかった……?あの夕俟さんが?)




俺の中の疑問は見事なまでに、耳に残る嬌声が掻き消す。




正直、姐御の第一印象は最高だった。
ほんの少し明るい茶色の長髪、儚げな表情、甘そうな濡れた瞳。