「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」

~夕俟side~
『腹の子は産みたきゃ産めばいい。俺たちが育てるのは手伝う』




馬鹿な俺らしい突き放し。
いくら無知でも、その日すぐに病院に行けば何とかなったのに、それを怠った刹那がムカついた。




何より刹那に痛い思いをさせてしまった俺に苛ついた。
護ってあげられなかったことに。




『夕俟様の馬鹿ッッ!何でそんなこと言うのよ!あたしを夕俟様の姫にしてくれるんじゃないの?』