「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」

「行きますよ!」




出来上がったブーケを片手に、威煌の動かすバイクに跨る。




神崎さんは解ってくれるかな、あたしを求めてくれるかな、そんな乙女な願いは胸の中だけで。




「夕俟様!」




あたしは精一杯の笑顔で、数時間前後にした倉庫に足を踏み入れた。