「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」

だけど周りを気にしてる余裕もなくて。




「友達見てたら“あんなふうに愛されるのも悪くない”って思ったの。誰かに愛されて、“皆に望まれる子”を産みたいって。でも、もう良いわ。疲れた」




あたしが携帯であの時のボスを呼び出そうとしたのに気付いたのだろう。
苛立ちを隠しきれていない神崎さんがあたしの手から携帯を奪おうとする。




「触らないでッッ!」