「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」

「“遊び”で『俺が先輩を護るから』なんて歯の浮くようなセリフ言えます?当時先輩を護るナイトだった、たけに」




“無理でしょ?”吐き捨てられた誠のセリフに本気なのかもと思い始めた頃。
あたしは誠を抱き締めていた。




“良いわよ”じゃなくて“ごめん”と言うために。




「ありがとう」
「え?」