その顔にあたしは喉元につかえる思いを、吐き出した。
みっともなく、はしたなく。




「友達見てたら“あんなふうに愛されるのも悪くない”って思っちゃったんだモン!愛されたい、幸せになりたいって」
「なら、愛されといでよ。刹那サンなら大丈夫」



誰よりもみっともなく、はしたないあたしをぎゅっと抱き締めて、誠は辛そうな顔で微笑って見せた。