夏乃の冷たい声。
女は何かあった時の強化力がハンパない。




「夕俟、お前ー?」
「…」




隼人も何やら神崎さんと話していたが詳しくは聞き取れなかった。良い話でないのは確かだ。
あの神崎さんが押し黙ったから。




あたしはそんな神崎さんに軽く頭を下げてアジトを後にする。
甘く魅惑的なジャスミンを香らせて。