「この髪だってそう!」そう言って、ウィッグを取った。 ホントの髪は金髪。 匡は目を見開いていた。 当たり前か。 「蘭…お前オレをなめてんのか?」 「え?」 誰もそんなこと言ってないじゃない。 「お前、オレの蘭に対する気持ちなめてるだろ?オレがどんなに蘭のことを好きか!それぐら いで蘭のこと嫌いになるわけねーだろ!」 「…うぅっ…」 匡がアタシのことそんなに好きだったなんて…知らなかったよ。 匡の言葉に涙が溢れた。こんなアタシでもいいのかな…? ダメだ…。