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「こちら杉本財閥の社長の康志さん」


「どうも」


「そして彼女が私の娘の優妃です」


「……優妃です」


あ〜ぁ…最悪。



年上なのは予想してたけどこんなに年上だなんて聞いてないよ!


目の前にはいかにも金持ちそうな太ってるおじさん


髪もないほどに等しくて…


最低だけど、結婚したいとは到底思えない。



「優妃ちゃんでしたっけ?
何歳なんです?」



始めっから馴れ馴れしい呼び方で鳥肌がたつ。


笑顔を見せてくれても、全然なんとも思わない



「…18です」


「そっか〜、若いね」


「いえ…」


もうやだ。


早く終わんないかな…


沈黙がかなり続くなか、私は帝のことばかり考えていた。


早く会いたいな…こんなのが終わって