お嬢様と執事






とうとう来てしまった。



朝から服装やら髪やら化粧やら色々されている。


うぅ…息ができない…


久しぶりに着た着物を着せられて、息苦しさを感じながらも一生懸命やってくれてる帝のために我慢する。


なんか…嫌だな、本格的で


「できましたよ。
優妃様、とてもかわいいですよ」


少し汗をかいて微笑んでる帝がやけに色っぽくて…胸がドキッ…とする。


けど…それと同時に…



「帝…やっぱり私…!」


行きたくない。帝じゃない男のひとの所になんて。



当日にならなきゃ分からない気持ちが沸き上がってくる。



「優妃様、大丈夫です。
私はちゃんとここで待ってますから」


「……」



「もしお見合いしたって私の気持ちは変わりませんから!だからどうか…」


下唇を噛み締め、無理に自分の気持ちに蓋をする。