「帝っ、私…っ結婚なんてしたくない…っ!」


「結婚ですか?」


「お母さんがお見合いしろって…私やだよ…!!」



「してください。
お見合いしてください!」

「え…」


一瞬帝が言ったことが理解できなかった。

なんでそんなこと言うの?


帝なら“嫌ですっ!他の人と結婚なんて”って言ってくれると思ってたのに…


好きだったのは私だけだったのかな…?


帝はただ“恋人ごっこ”に付き合ってくれただけ?


なら私バカだ。


1人だけ浮かれて、幸せなんか感じて。


「…っ」


バカみたい。


だからかな…涙が溢れてきた…