「優妃、あなたお見合いしなさい」


「え…??」



「柏木財閥の後継者としてふさわしい相手を今から探しなさい」


「え…やだっ!
好きでもない人と結婚だなんて…」


「わがままを言うんじゃない!
これは決まりなんだから」



無理だよ…そんなの。



だって結婚なんてしたら帝と離ればなれになっちゃう



そんなの無理に決まってんじゃん。



「やだっ!絶対に結婚なんてしないから!!」



そう怒鳴って、走って部屋に戻る。



「はぁ…はぁ…」



部屋に入れば帝がいる。


「優妃様、どうしたんです?」



「帝…っ!」


思いっきり抱きついて訴える。


自分の気持ちを。