お嬢様と執事






「ねぇ帝…絶対に私から離れていかないでね」


「どうしたんです?急に」

「なんか最近怖いの。」


いつかこの関係がバレて離れ離れにされちゃうんじゃないかって…


こんなに幸せだから、かえって失ったときが大変だから。


だから…



「大丈夫ですよ。
この前言ったでしょう?
私は絶対に優妃様から離れませんし、優妃様以外のお嬢様なんかにつかえたくありませんから」



「帝…」



「だって私は優妃様専属の執事なんですから」


そうだよね


なに心配してんだろ私。


2人の思いが通じあってさえいれば怖いものなんてないんだ。


帝さえいれば、私は大丈夫

「帝を信じてるからね」

「はい!私が必ず優妃様を守りますから」



信じてさえいれば


ちゃんと諦めさえしなければ



きっと…




「帝っ!!」


思いっきり抱きつく。


離れていかないように


離さないように


ずっと…ずっと…抱きついていた。