「優妃様、もう時間ですよ」


「分かった。じゃあ車を出しといて」


「かしこまりました」



帝と思いが繋がったとしても忙しさには変わらない。

けど辛い、とは感じなくなった


「ねぇ帝…今日も待っててね」

「はい…いってらっしゃいませ、優妃様」


軽くキスをされれば幸せにつつまれる。


早く帰るために頑張ろう…って思ったことは初めてだ。












「ねぇ柳沢…いつになったらお母さん帰ってくるの?」


「いえ…まったく」


「そっか…」


帝が来てからか帰ってくるのがしだいに少なくなり…最近は全く帰ってこなくなった。


別に寂しいというわけじゃないけど、お父さんが海外に行ってる今身寄りはお母さんだけ。



だから少しは帰ってきてほしかった…