「優妃様…?
最近変ですよ」


「…っ普通だよ」


あの日から。


私が帝を好きだと気付いた時から



私は帝を避けていた。



前みたいにずっと一緒にいたら辛いし、思いを伝えてしまいそうだったから…


「普通じゃありません!
優妃様最近私を避けていますよね?なんか私、しましたか?」


「だから何でもないってば!!」


思わず叫んでしまった。


走り去るときに見えた帝の傷ついた顔。



ごめん。











もう消えてほしい。


こんな感情。帝がいるだけでドキドキして。


身体が暑くなる。



もうやだった。




日々募っていく“好き”という感情が。




お嬢様と執事という関係が。




どうして…好きになっちゃったのかな?




どうして…涙が頬を伝っているのかな??